昆布の老舗「をぐら屋」から
昆布商小倉屋初代当主の松原久右衛門は、びん付油商小倉屋に奉公し、無事勤め上げた後、暖簾(のれん)分けの許しを得ましたが、当時の慣習として同業の商いはご法度とされていました。そこで、昆布商の暖簾を揚げたのが嘉永元年(1848年)、その後四代目当主の池上時三郎が戎橋筋に出店し現在に至っています。共通の屋号(ブランド名)である「小倉屋」、「をぐら昆布」を名乗ることのできる暖簾分け制度によって現在約40社を数えるに至りました。 おかげ様で160年以上にわたり大阪でもっとも伝統のある昆布の老舗として親しまれています。先人から受継がれた昆布への情熱は今も変わらず、暖簾にふさわしく本物の素材、本物の味にこだわり、伝統の技と真心をもって昆布の美味しさを伝え続けています。
大阪戎橋筋 をぐら屋の昆布の特徴
原材料は北海道道南地方の中でも高品質な『真昆布』が採れる『尾札部浜』産の昆布を中心に、最高級の原藻昆布を仕入れています。天産物である昆布の加工は機械化が進んだ今でも人の手にとって代わられないところも多く、伝統の技と弛まぬ努力によって、時代に受け入れられる味の追求を行っています。当店を代表する塩昆布(昆布佃煮)の多くは、かたくなに昔ながらの製法を守り、直火釜で6時間もの時間をかけじっくりと煮き(たき)上げられています。素材の持つ味を最大限に生かすことや、効率だけを優先しないことなど、今の時代だからこそ大切にしたい事と考えています。
会社概要
企業名 | 小倉屋株式会社 |
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代表者 | 代表取締役 池上 時治郎 |
創業 | 嘉永元年(1848年) |
会社設立 | 昭和25年4月18日(1950年) |
資本金 | 30,420,000円 |
本社所在地 | 〒542-0076 大阪市中央区難波1丁目6番12号 |
電話 | 06-6211-0012 |
FAX | 06-6211-0014 |
営業種目 | 昆布並びに昆布加工品の製造販売 海産物の加工及び佃煮の製造販売 |
従業員数 | 54名 |
主要販売先 | (株)ダイエー、イオンリテール(株)、(株)ライフコーポレーション、(株)オークワ、(株)山陽マルナカ、イズミヤ(株) (以上、各スーパー内銘店コーナー)、(株)ジャルック |
関連企業 | 大阪昆布加工小売業(協)、(株)マツモト、(株)オグラエステートカンパニー |
沿革
1848年 | 松原久右衛門、小倉屋昆布店を創業 |
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1884年 | 松原久右衛門の養子、久七が二代目当主となる |
1889年 | 久七の長男、松原新治郎が三代目当主となる |
1897年 | 池上時三郎、戎橋筋小倉屋を設立 |
1903年 | 池上時三郎(三代目姉婿)が四代目当主となる |
1946年 | 有限会社小倉屋に改組 |
1950年 | 有限会社を改組し、小倉屋株式会社を設立 |
1952年 | 池上一恵が六代目当主となる |
1955年 | 第四回近畿水産加工たべもの展で『汐冨貴』が農林大臣賞受賞 |
1957年 | 第二十四回水産品評即売会で『扇翁』『汐冨貴』が農林大臣賞受賞 |
1957年 | なんなんタウンに出店 |
1963年 | ホワイティ梅田に出店 |
1970年 | なんばウォークに出店 |
1972年 | 第二十一回全国水産加工たべもの展で『白尉』が農林大臣賞受賞 |
1981年 | 第三十回全国水産加工たべもの展で『殿上昆布』が農林大臣賞受賞 |
1983年 | 池上勇が七代目当主となる |
1987年 | 堺営業所開設(加工場併設) |
1991年 | 第四十回全国水産加工たべもの展で『佳肴』が農林大臣賞受賞 |
1995年 | 第四十四回全国水産加工たべもの展で『美名味』が農林大臣賞受賞 |
2003年 | 甲子園店出店 |
2005年 | そごう心斎橋本店に出店 |
2009年 | 池上時治郎が八代目当主となる |